南仏の葡萄畑 Chatau Grand Callamand

今年は例年よりも2週間早く始まった収穫も今日が最終日。
ドッシリと実った房が私たちを急がせます。さぁ、強い日差しをいっぱいに浴びているうちに摘みましょう!

葡萄の収穫はまるでお祭りのようです。海外からの出稼ぎ労働者や留学生も集まれば、国際色豊かな交流場です。
目線は手元にありながら、常に笑い声や鼻歌も聞こえてきます。

みなさん、最後の収穫の畑に行きましょう。号令をかけるのはナタリーさん。
紅葉が広がったGrenache(グルナッシュ)の赤葡萄は南フランスの高貴品種の一つです。
香りの余韻はプラムやスパイス、さらに熟成を進ませるとショコラやモカを思わせる香りになるそうです。


シャトー・グラン・カラモンの収穫からワイン造りまで試飲と貴重な体験をさせていただきました。
私が面白いと思ったワインにアリカント種のみで造るオリジナルなブラックワインがあります。
アリカント種は果肉まで赤いタイプでなので単種で造ることによって濃厚で重いワインができるそうです。
確かに、アルコール度が高いが時間が経っても安定した味わいに感動しました。ワイン用語で言うとフルボディでしょうね。
赤葡萄は皮や種に多くポリフェノールを含み適度な飲酒は血管を拡張させ血圧を下げることで知られ
日本でも話題になりました。赤ワインの効果について一言、生産者のナタリーさんに聞いてみたところ、
「ワインは毎日飲んではいけませんよ!週に1~2回ですよ」って、お医者様だったときのナタリーさんを垣間みるような説得力。赤ワインに含まれるポリフェノールのアントシアニン(抗酸化物質)は植物の色の色素成分で、光合成によってできた糖の一部が変化してできるものなので、太陽が降り注ぐ南の地域でとれた葡萄からは抗酸化物質が期待できることになります。やっぱり、南仏のワインに開目。


燦々の光の中には、既に乾燥した葡萄もありますが、これも一緒にワインのアロマに深みを造る為に収穫します。
恐る恐る口に入れると、これがねっとりとして葡萄を凝縮したような味。ただの干しぶどうではありません。
「これが自然のコンフィですよ」醸造家のフロリアンさんが言う。コンフィの意味として果実の場合は砂糖を使って調理するのが通例で、最も古い保存食の方法の一つ。自然のコンフィは甘み加減に過剰という言葉はなく、反対にふくよかな歯ごたえと味わいを広げてくれました。
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